バルタン星人のいる世界から原発再稼動を考えてみた

バルタン星人と言われて知らない日本人の方が少ないのではないでしょうか。「フォッ、フォッ、フォッ、フォッ」という独特の鳴き声、両腕の大きなハサミを持ったビジュアル

登場から49年が経ち、その後のシリーズにも様々な形で登場し、ウルトラマンを代表する怪獣となりました。そんな多くの人から愛されるバルタン星人ですが、彼がどんな宇宙人として登場したのかを知っているでしょうか?


バルタン星人は初代ウルトラマン第2話「侵略者を撃て」に初登場します。地球に侵略に来たわけではなく、地球への移住を求めてやってきたのです。どうして地球に移住を求めるようなことになったのかというと、ある科学者の暴走による核実験で母星が放射能に汚染されてしまい住めなくなってしまったからでした。そこで自分達が移住できる惑星としてたまたま立ち寄った地球に移住しようと考えたのです。


ウルトラマンことハヤタ隊員は彼らの移住を地球のルールが守れるなら認めようと言うのですが、バルタン星人の移住民が20億人と途方もなく多いこと、地球人との生命観の違いから対立してしまい戦うことになってしまいます。バルタン星人の持つ被爆によって故郷を失うというバックボーンは、現在を生きる私達に強烈なメッセージを突きつけてきます。


震災により発生した原発事故にともなう放射能汚染。住む場所を追われた人々は数知れず、目に見えない放射能の恐怖におびえています。今の日本はバルタン星人と同じ境遇の人が存在する世界となってしまったのです


川内原発が再稼動しましたが、もし再び原発事故がおき私達の生活している場所が放射能で汚染され、新しい居場所を探さなくてはならなくなったら・・・


もしかしたら、バルタン星人は未来の私達の姿になってしまうかもしれません。