絆を諦めない!劇場版ウルトラマンルーブ セレクト!絆のクリスタル ネタバレ感想
去年初の兄弟ウルトラマンとして話題をさらい大活躍した「ウルトラマンR/B(ルーブ)」
湊カツミ・イサミの兄弟を中心に家族の物語として駆け抜け、綾香市と地球を守ってから3カ月。彼らの最後の物語が始まります
それが劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタルです
新たな敵の登場、先輩・ウルトラマンジードとの出会い、アサヒの変身、誕生するウルトラマングルーブなど見所たくさんの本作をネタバレこみで最速感想です!
この物語のテーマは大きく2つ
- 夢への挑戦
- 家族の絆
このテーマをカツミを中心に描かれていました。
TVシリーズでも真面目なしっかり者と描かれたカツミですが、ルーゴサイトとの戦いから1年。
イサミは研究が認められて留学が決まり、アサヒは看護師を目指し、それぞれの未来に向けて歩いていた。
かつて野球の夢を諦め、今目指すものを見つけられずにいたカツミはゲームクリエーターを目指していた高校時代の友人・戸井に会いに行く。
しかし戸井は、ゲームの会社を辞め引き困った生活を送っていた。
この夢に挫折した、諦めた2人に接触してきたのが今回の悪役・ウルトラマントレギア。
トレギアは戸井の心の隙に入り込み怪獣・スネークダークネスを生み出し街で暴れさせる
さらにカツミにも接触しはるか遠い惑星に飛ばしてしまうのであった。
カツミに焦点を当て、彼の悩み出会った夢への諦めと見失いをテーマに描いたのは面白かった。
真面目で責任感が強い故、自分の夢を見失い、行くべき道がわからなくなる。
逆に言えば夢を持ち、進んでいくということは自分のアイデンティティがしっかりしてるということはなのかもと考えさせられました。
その隙に入りこんだのがトレギアで、中々悪魔的だと思いました。
凶悪・極悪出会ったウルトラマンベリアルとはまた違った悪役ぶりでいいキャラしてると思いました。
強さも中々なもので、ウルトラマンジード・ウルティメイトファイナルにも引けを取らなったです。
トレギアによって危機に陥った2人を助けたのは家族の絆でした。
スネークダークネスと一体化し街を破壊する戸井を思いとどまらせたのは、たった1人の母親の彼を心から心配する姿でした。
そして惑星に飛ばされたカツミを救ったのも湊家と、時空を超えてやってきたジードこと朝倉リクとペガでした。
安易に奇跡でなくペガのダークゾーンとミオさんが関わったアイゼンテックの科学力、諦めずに呼びかけたウシオさんという総合的な力がカツミを呼び戻す展開が湊家の底力を感じました。
ベリアルの遺伝子から作られた、家族らしい家族を持たないリクに、同じ本当の家族ではなかったアサヒが家族について語るシーンは良かったです。
そこで語られた互いを思いやる心が、今度はリクから湊兄弟に語られ、新たなウルトラマン・グルーブの誕生に繋がる流れはリクのたくましさも感じられて熱い場面でした。
リクの年はアサヒとそんな変わらず、幼げなところがありながらも、戦士としては先輩として凛々しい姿を見せてくれたのはジードファンとしては1年ぶりの再会を最高のものにしてくれたと思います。
アサヒも美剣サキから受け継いだジャイロでまさかのグルジオレギーナとして戦線に参加!
レギーナの殻を割るように登場したグリージョの登場は美しかったです。
名乗りを思いっきり敵に背を向けて決めてしまうのはさすがルーブのノリだと思いました。
カツミ・イサミ・アサヒが一心同体となったウルトラマングルーブ。
非常にヒロイックなデザインで、予告で見た時からカッコいい!と思いました。
そしてグルーブとトレギアのCGを駆使した空中戦。
とてもスピード感があり、カメラワークも凝っていて興奮しましたしウルトラシリーズのCGの進歩に驚きました。
これほどCG戦に熱くなったのは、ネクサスの空中戦以来かなあ。
CGのバトルを描きながら実写のジードとスネークダークネスの戦いもカット割りせず入ってるので非常にテンポ良かったです。
最後の戦いを終え、カツミはデザイナーとしての夢を本気で見つけ、留学することになります。
映画のラストがカツミとイサミが2人別れるシーンだったのが印象的でした。
常に2人だったカツミとイサミが、それぞれの道に分かれて進んでいく。
まさに湊兄弟最後の戦いであり、これ以上ないエンディングだと思います。
つるのさん・DAIGOさんの映画主題歌も良かったですね。
歌詞の「フロンティア」には色んな意味を考えさせられます。
来年それぞれの道を進んだカツミとイサミがどんな姿で戻ってきてくれるか楽しみです
さて、まさかだったのがトレギアが完全に倒されていなかったこと!
ベリアルなき後新たな悪役ウルトラマンとしてどこまで活躍していくのか、彼の今後にも期待かな。
というわけで、総括してウルトラマンR/Bの総決算として大変満足できる映画でした。
ルーブの特徴のコメディ要素もふんだんに入った明るく楽しい、前向きになれる映画なので、ぜひ皆さんも劇場へGO!
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