あなたの平成ライダーを呼び覚ませ!平成ジェネレーションFOREVER ネタバレ感想

冬映画史上最高のヒットを記録した

「仮面ライダー 平成ジェネレーションズFOREVER」


事前情報がかなり限られており、どんな映画になるのか全く予想が立たなかった中での公開であり、正直期待と不安が入り乱れた状態で公開日を迎えた。

そして実際見てみたのだが、想像をはるかに超えて魂を揺さぶられた!

平成ライダーを見続けた多くのライダーファンの為に作られたと言っても過言でない平成ジェネレーションズFOREVER。

今回はその感想を上げていきたいと思う

(以下本編に関するネタバレがあります)

今回の映画最大の特徴は「仮面ライダーはテレビの中の虚構の存在」と語られる点にある。

仮面ライダーに憧れる少年・アタルが登場し、ライダーグッズで溢れる部屋が登場した時はまるで自分の部屋のようだと思った方もいるのではないだろうか?

アタルのイマジンに対するライダーに会いたいという願いによって現実世界に連れてこられたソウゴと戦兎。

同時に平成ライダーの歴史そのものを消そうとするスーパータイムジャッカー・ティードの暗躍によりソウゴたちは消滅の危機を迎え、アタルの世界は破滅へと向かう。

仮面ライダーはフィクションであり、ジオウもビルドも現実には存在しない。

そんな事実を突きつけられるソウゴと戦兎であるが、それでも彼らは世界を守るために戦う。

虚構だろうが何だろうが、自分は今こうして存在しているからと。

そしてサプライズゲストである佐藤健・野上良太郎=仮面ライダー電王はアタルに覚えている限り、存在するということを伝える。

この言葉を受けたアタルはティードに叫ぶ

「あの頃本当に俺の側にライダーはいたんだ。覚えている限りライダーはいる」

この言葉を聞いた時目頭が熱くなった。

まさに自分の人生を振り返った時、たしかにライダーがいたことを思い出させてくれたからである。

ストーリーのクオリティが高いとかメッセージ性があるというのは、今でもライダーを見続けていることを誰かに伝える時によく使うフレーズであり、確かにその通りではあるが本質はそこではない。

自分の人生の岐路や壁にぶつかった時、自分の背中を押し、希望を見出してくれたのが仮面ライダーだったからなのだ。

自分の人生には確かにライダーが側にいてくれた。
その想いが溢れて目頭を熱くした。

その後ライダーを覚え、求めている人々のもとに次々とライダーたちが現れる。

一部のライダーはオリジナルキャストに新規でセリフを吹き込まれていたが、それ以外のライダーもライブラリー音声でオリジナルキャストの声で戦ってくれるライダーたちの姿に興奮が止まらない。

特にクウガの「おりゃああ!」はクウガファンとしてはたまらない瞬間だった。


世界観がイマイチ分かりにくいかったり、アナザーダブルの正体が分からなかったりなどツッコミどころが全くないわけではないし、その部分が気になってしまう人も確かにいるだろう。

ただ、細かな整合性よりも作品全体から突きつけられる作り手の仮面ライダーへの愛とライダーを見続けた人たちに向けた感謝の思いに圧倒される。

私の人生には仮面ライダーがいてくれたし、これからもずっと側に居続けようと思う。

この作品を作ってくれた製作陣に感謝したい。

そして仮面ライダーを見た、全ての人々にこの映画を見てほしい。

あなたが憧れる、胸焦がしたあの日のライダーたちが劇場であなたを待っています。