これが最後の祭りだぁっ! 仮面ライダーグリスネタバレ感想

「仮面ライダービルド」最終回から早1年。

時代は平成の総括だったジオウから令和の始まりゼロワンに向かっています。

そんな中ビルドの最終章が始動する

ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス


最期の変身で多くのファンを泣かせた、ビルド屈指の人気ライダー・グリスを主役にしたVシネ。

幸運にも公開初日に観に行けたので、その感想を心火を燃やして書かせていただきます。

以下ネタバレありです

本作を一言で表すなら「ビルドのテーマの実現」だろう。

旧世界では葛城忍の助手でありながら、ロストボトルの実験で命を落とした浦賀・メタルビルドは科学の力を兵器の力と捉え、世界を支配しようとする。

そんな浦賀を止めるのが、かつては兵器として生み出されたグリスをはじめとする仮面ライダー達だ。

同じ科学によって生み出されたものでありながら、世界を支配する兵器と仮面ライダーの違いは何か。

それはさまざまな人の思いを背負って戦うことだと、グリスが語る

科学は正義にも悪にもなる
だからこそ誰かを想う心が科学を正しさに導いてくれる。

これはビルドが1年間かけてやってきたテーマであり、三羽ガラスの思いを受け取り、美空をはじめ仲間のために戦ったグリス・パーフェクトキングダムがメタルビルドを破った最大の差だった。

旧世界で戦争を引き起こしてしまった葛城巧が力を奪われたライダー達に再び力を与えるために協力するのも仮面ライダーが正しく力を使えるヒーローとして思いを託せるからだった。

またビルド最終章を語るだけあり、ファンサービスも多い。

あらすじで一言だけ語られた「ドルヲタ、推しと付き合うってよ」の実写化
(実はこのラストがグリスが敵に力を奪われなかった原因につながる)

砂羽さんと幻徳がホテルで朝まで語り合う中になってるなどコメディな部分もあれば、葛城巧と戦兎による敵戦力の分析など、こんなシーンが見たかった!思わせてくれる場面が要所にあった。

クライマックス、内海・マッドローグまで含めて全ライダーの変身は、全員が同じ場面に揃ったわけではなかったが、かなり熱かった!

復活したライダー達にはみんなの思いを背負っている強さが溢れ出ており、敵を倒す姿は胸が高まり絶対的安心感があった。

なんといっても魅力は主役・猿渡一海のキャラクターが全開で描かれていたことだろう

美空への妄想などのコメディな部分から三羽ガラスの命を思う頼れる部分、たった1人で敵をなぎ倒していく熱さがこれでもか!というほど詰め込まれている。

さすがは主役である

映画のラスト
ついにマジで美空と付き合うことになったのは本当に驚いたが、最高のハッピーエンドだ!

もし続くとしたら小説版だろうが、ひとまずビルドの最後を笑顔で迎えられて良かったと思う。